タイ政府、警察長官を電撃解任 空港デモ鎮圧で足並みに乱れ

そろそろ強制排除が始まると言われていますが、こんな状態だと、まだまだ先になりそうです。

 タイ政府は28日、パチャラワート・タイ警察長官(写真)を突如解任した。バンコクの2空港を占拠するデモ隊の鎮圧をめぐり、政府と警察の足並みの乱れが表面化した形で、ソムチャーイ首相の権力基盤はますます揺らいでいる。

 タイ警察は24―26日にかけ、バンコク北郊の臨時タイ首相府(ドンムアン空港)と東郊のスワンナプーム空港を反政府団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」のデモ隊に無抵抗で明け渡し、両空港は閉鎖に追い込まれた。ソムチャーイ首相は27日、デモ隊の強制排除に向け、両空港と周辺地域に非常事態宣言を発令したが、28日夕方になっても警官隊が突入する動きはなかった。

 ソムチャーイ首相はすでに軍から辞任圧力を受けており、警察の支持を失えば、失脚が避けられない。ただ、数万人の動員力を持つ政府支持派団体がクーデターへの徹底抗戦を表明しており、軍がクーデターに踏み切った場合、流血沙汰に発展する可能性もある。

 一方、タイのテレビ報道によると、軍の実権を握るアヌポン陸軍司令官は27日夜、プミポン・タイ国王側近のプレム枢密院議長(元首相、元陸軍司令官)と会談したもようだ。プレム議長はタクシン政権(2001―2006年)を追放した2006年の無血軍事クーデターの黒幕といううわさのある人物。タクシン元首相が「スーパーパワー」と呼ぶほど影響力があり、陸軍司令官との会談は様々な憶測を呼んでいる。

 PADはタクシン元首相とビジネス、政治の双方で関係が深かった実業家のソンティ氏が2005年に設立。タクシン氏の王室への不敬、汚職疑惑などを追及し、2006年春に数万人規模の街頭デモをバンコクで連続開催した。タクシン政権は同年9月の軍事クーデターで崩壊したが、2007年末の総選挙で政権に復帰。これを受けPADは活動を再開し、プレム議長の88歳の誕生日に当たる今年8月26日から、数万人を動員してバンコクのタイ首相府や国営テレビ局、南部プーケット空港などを襲撃、占拠し、以来、首相府に数百―数千人が立てこもっている。

 PADは支持者数百―数千人に数カ月にわたり無料の食事を提供したり、護身用のヘルメットを大量に配布するなど、資金が豊富。組織力も高く、背後にはタクシン政権で利権を失った伝統エリート層、軍高官らがいるとみられる。ソンティ氏と並ぶ最高幹部はプレム政権で首相秘書を務めたジャムロン元バンコク都知事だ。要求はタクシン氏の影響力一掃で、下院議員の7割を任命制、3割を公選制とする「新政治」システムを提案。軍にタクシン派政権追放のクーデターを呼びかけている。イメージカラーはプミポン国王の誕生日の色である「黄」。


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