タイの3与党解党、首相失職

チェンマイに篭城していた首相、結局無力のまま、失職しちゃいましたね。
これで、空港の明け渡しはされても、政情安定には程遠いかも。

 タイの下院第1党でタクシン元首相派のパランプラチャーチョン(市民の力)党(PPP)など連立与党3党が選挙違反に問われた裁判で、タイ憲法裁判所は2日、3党に解党命令を下した。タクシン元首相の義弟のソムチャーイ首相ら3党の役員109人は参政権が5年間停止され、首相は失職、内閣は総辞職する。9月に違憲、失職とされたサマック前首相の裁判に続き、異例のスピード判決となり、タクシン派は「司法によるクーデター」だとして反発を強めている。

 PPPは解党に備え用意した新党「プアタイ(タイのため)党」に、同じく解党された与党第2党のチャートタイ党(党首、バンハーン元首相)、第4党のマチマーティパタイ党もそれぞれ別の新党に、党所属下院議員、党員を移籍させる。首相代行にはチャワラット副首相が就任した。

 与党6党はPPPなど3党が「衣替え」しても、これまで通り連立政権を維持することで合意しており、8、9日の国会で、プアタイの下院議員から新首相を指名するとみられる。首相候補にはベテラン政治家のチャルーム保健相、トヨタ自動車のタイ法人に長く勤務したミンクワン前商務相らの名前が浮上している。

 11月下旬からバンコクのスワンナプーム空港とドンムアン空港を占拠している反タクシン派団体「民主主義のための市民同盟(PAD)」は解党判決を受け、空港占拠など反政府活動の全面休止を発表した。ただ、連立6党から新首相が選ばれる場合は即座に活動を再開するとしている。

 タイ政府は11月27日に両空港に非常事態宣言を発令したが、王室、軍の支持が得られず、警察も様子見に転じたため、PADの強制排除に失敗した。軍事クーデターを恐れるソムチャーイ首相は政府支持派の勢力が強い北部チェンマイにこもったままで、行政は自動操縦状態となっていた。

 ソムチャーイ首相の前任者のサマック前首相は首相就任後にテレビの料理番組に出演し謝礼をもらったことを違憲とされ、9月に失職した。タクシン元首相 (国外逃亡中)も10月、首相在任中に妻(当時)が国有地を競売で取得したことで禁固2年の実刑判決を受けた。このほかにもタクシン派が勝利した2006 年の総選挙を無効とされたり、軍政下の2007年にタクシン派政党が解党されるなど、タクシン派は2006年以降、ほぼすべての裁判で敗訴している。

 タイはタクシン派政権と反タクシン派という、幕府と朝廷にも似た一種の二重政権状態にある。バラマキ政策で選挙に強いタクシン派に対し、伝統エリート層を中心とする反タクシン派は軍、司法、官僚機構に根を張る。反タクシン派はPADのデモや裁判、軍事クーデターでタクシン派の追放を図っているが、選挙ではタクシン派に勝てず、両者は千日手の状態に陥っている。空港占拠が解決しても両派の抗争は続き、反タクシン派の意向に沿う政権が誕生するまで収拾しない見通しだ。


いつになったら、安心して旅行にいけるやら

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック